終の棲家
ぶんたの家としてではなく、終生預かりの子を受け入れている私。
保護っ子とは別の犬生を送ってきた子達。
幸せだったかどうかは別にしても、その最後は家族とは離ればなれになっている。
ほとんどの子は飼い主との死別が主だが...
若い子ならば再譲渡の道もあるが...
老犬の域に達している子がほとんどで、中には預かってまもなく(1ヶ月ていどで)息を引き取ってしまった子も...
自分自身のちからのなさを痛感してしまうこともある。
実際に健康管理に気を使わない飼い主も多く、病的な子を預かった時にヒヤヒヤものだったりする。
保護っ子で培ってきた疾患を見る目はあるつもり。
だがやはり疾患の進んだ子は獣医師でも手に負えなくはなっている、対症療法では寿命はやはり止められない。
私には少しでも痛みを和らげる、そう言うことしかできないのだ。
抱いて手をかざし、ゆっくりとした呼吸になるそして眠るように旅立ってしまう子達。
さっきまでそこにいた子達は骸とかして、魂はその肉体から離れてゆく。
私の手にすがるようにしてはいるが、それも離れてゆくのが分かる。
小さな光のようになって虹の橋へと旅立ってゆく子達。
私にはそれをただ見送るしかできない。
今日もひとりそうやって見送りました、次に生まれてくるときはもっと幸せになってほしいな。
でもその子は飼い主の最後を看取ることが出来たのだから幸せだったのだと思う。
今頃きっと飼い主さんとともに元気に歩いているのかも。

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